スマートフォンに特化することでjQuery API互換ながら5KB以下なJavaScriptライブラリ「Zepto.js」
Zepto.jsはjQuery API互換のスマートフォンブラウザ向けJavaScriptライブラリ。
Zepto.jsはJavaScript製のオープンソース・ソフトウェア。最近のWebシステム開発ではjQueryを使わないことがなくなったとさえ言えるかもしれない。それくらい頼り切ってしまっている。普通にJavaScriptを書くのが苦しくなるくらいだ。
そのためスマートフォン向けのサイトでもjQueryを使ってしまう。だがデスクトップのように高速な回線でない場合もあるため、jQueryの90KBくらいのサイズは非常に重たいのだ。そこで使ってみたいのがjQuery API互換の軽量ライブラリであるZepto.jsだ。
Zepto.jsは何と5KB以下で提供されている。eachやmap、$を使ったDOMアクセス、Ajax、findなど基本的なjQueryのメソッドはサポートされているとのこと。容量を低減する大きな要因になっているのは、Mobile WebKitブラウザに限った実装になっているということだ。古いデスクトップブラウザは対応していない。
さらにMobile WebKit向けとあって、タップやスワイプといったアクションにも対応している。サイズの小ささに重きをおいているため、コーディングにも気を配られている。そうしたコードの魔術的な所にも目を向けてみると面白いのではないだろうか。スマートフォン向けWebサイト開発者は要注目だろう。
MOONGIFTはこう見る
jQueryはとても便利なライブラリだが、短縮しても90KB近くあり、Gzip圧縮で送っても30KBくらいある。ネットワークコストもさることながら、それをスマートフォンで展開して実行するとなれば、動作が重たくなったり、メモリを消費してしまうのは否めない。
jQueryで使われる機能の多くが実装されているのであれば、大抵の場合は事足りるだろう。足りなければ、そこだけ別実装すれば良い話だ。3G回線で高速化したと言っても、光回線などに比べればまだまだ遅い。余計なトラフィックを使わないようにするのも開発者の考えるべき所だろう。